都知事選2016-各候補者の政策まとめ

 

都知事選がいよいよ近づいてきました。

 

なんとなくこの人にいれようかな、というのはあるのですが、具体的にそれぞれの候補者がどんな政策を掲げているのか知らないことに、はたと気づきました。各候補者の都知事選特設ウェブサイトで政策を確認しましたので、まとめて検討してみたいと思います。

 

目次

 

安全・防災関連

小池百合子氏:住宅の耐震化・不燃化の加速。都道の電柱ゼロ化。テロに対するセキュリティー対策の本格化。乳児用液体ミルクの普及など。

 

増田寛也氏:木造住宅密集地域の不燃化、耐震化をスピードアップ。帰宅困難者の一時滞在施設を大幅に増加など。

 

鳥越俊太郎氏:民間事業者との連携やITの活用などにより、ハード・ソフト両面からの防災対策を進める。テロ・サイバー攻撃などの脅威に対し、万全の備えを確立など。

 

→小池氏の政策が一番具体的で充実しているように見受けられました。特に、災害時には有用な乳児用液体ミルクの普及に言及していて、これが実際に実現されれば助かるお母さんが多いのではないかと感じました。母乳で育てていても震災のストレス等で出なくなってしまう人もいますし、赤ちゃんは、これしかないんだからこれ食べて我慢してっていうわけにはいきませんものね…。

 

オリンピック関連

小池百合子氏: 五輪関連予算・運営の適正化

 

増田寛也氏:ラグビーワールドカップ2019と一体となった機運醸成。13万人以上のボランティアなど全国民参加型大会の開催。国の成長戦略と連携して東京都のGDPを大幅アップなど。

 

鳥越俊太郎氏:平和の祭典としての五輪をさせる。東京の可能性や魅力を世界にアピールできる体制をつくるなど。

 

→オリンピックに関しては増田氏が一番意欲的なようです。

 

子育て・介護関連

小池百合子氏:保育ママ・保育オバ・子供食堂などを活用して地域の育児支援態勢を促進する。あらゆる都内遊休空間を利用し、保育施設、介護施設不足を解消。同時に、待遇改善等により保育人材、介護人材を確保するなど。

 

増田寛也氏:「待機児童解消・緊急プログラム」を策定し、8000人の待機児童を早期解消。首都圏全体で介護体制を構築。ICT/ロボット活用など「未来志向型ケア」を推進。子どもの貧困をなくし、生活困窮者に寄り添う「地域共生社会」の実現など。

 

鳥越俊太郎氏:保育所の整備をはじめ、あらゆる施策を通じて、待機児童ゼロを目指す。保育士の給与・処遇を改善する。大介護時代に備え、特別養護老人ホームなど高齢者の住まいを確保するなど。

 

→やはりこの分野が一番の焦点でしょうか。小池氏は、保育ママの活用など具体的に方法まであげてどのように待機児童ゼロを目指すかを説明しています。しかし、まったく他の選択肢がなく仕事を辞めざるをえなくなるよりは有り難いと思うのですが、保育ママなどの活用よりも、やはりきちんとした施設を整備してほしいというのも正直な気持ちです…。きちんとした施設の整備にはどうしても時間がかかってしまうので待機児童を早期に解消するためにはしょうがいないでしょうか…。増田氏の「待機児童解消・緊急プログラム」の中身が気になります。

また、具体的な取り組み方は不明ですが、増田氏の「子どもの貧困」についての言及は良いと思いました。様々な理由で経済格差があることは否めない事実ですが、親の貧困がそのまま子どもの学力格差につながり、結果的に将来の経済格差を生み出す構造は是正されたら良いなと思います。鳥越氏は、「高齢者の住まいを確保」というところから、介護問題に取り組む意欲を一番感じました。

 

 経済

小池百合子氏:東京をアジアナンバー1の国際金融市場として復活。国際金融特区や税優遇を活用し、世界から企業や高度人材を呼び込む。英語による諸手続きが可能な環境を整備。フィンテックの活用を含め、東京版グラミン金融(小口無担保融資)を推進するなど。

 

増田寛也氏:海外展開支援など中小企業の持続的成長を支援など。

 

鳥越俊太郎氏:貧困・格差の是正に向けて、若者への投資を増やすなど、効果的な対策に取り組むなど。

 

→小池氏の政策が一番具体的で充実しているようです。

 

都政関連

小池百合子氏:都政の透明化

増田寛也氏:言及なし

鳥越俊太郎氏:知事の海外視察費用・公用車利用のルールを見直す。 知事の視察等の情報公開を徹底する。政治資金規正法の見直しを東京都から国に働きかけるなど。

 

→都政の透明化については、鳥越氏が一番意欲的なようです。

 

まとめ

個人的な感想としては、小池氏と増田氏の一騎打ちでしょうか。

鳥越氏は、ウェブサイトでは詳細な政策を確認することすらできないところが残念でした。なかなか演説に行ったりする時間もないのでウェブサイトで確認できると良いのですが。

期日前投票者数も46万1067人と、過去最高を記録したようで今回の都知事選に対する都民の関心の高さが伺えますね。

それでは日曜日、投票に行ってきます!