読書メモ「ジョコビッチの生まれ変わる食事」

 

テニスにさほど詳しくない私でも知っているあのジョコビッチが主に自身の食生活について書いた本です。

 

[ポイント]

・小麦製品はとらない。

・乳製品、砂糖もとらない。

 

ジョコビッチは、テニスというスポーツがさほど人気のない(つまり設備があまり整っていない)セルビアという国の出身で、さらに幼少期にはコソボ紛争を経験しています。そんな彼がどのようにテニスと出会い、紛争のなかでもテニスを続け、世界ランキング1位にまで上りつめたのかが描かれています。

 

セルビアでは人気のないスポーツであるにもかかわらずジョコビッチの生活圏のすぐ近くにテニスコートができたり、たまたまテレビを見ていたセルビア人の医師がジョコビッチのグルテン不耐症の可能性に気づいたり…。ジョコビッチがテニスの才能に恵まれていたことは確かですが、読み進めていくと、「すべては偶然ではなく必然である」という言葉がぴったりくるような気がしました。

ジョコビッチのご両親がピザ屋を経営していたというのも、皮肉というか、なにかを示唆しているようです。

 

ジョコビッチは決して、すべての人にとってこの小麦、乳製品、砂糖をとらないといった食生活がベストだよとすすめているわけではなく、もし今不調を感じているなら14日間だけ試してみたら?というスタンスにたっています。

私も一度「グルテンフリー」というものに挑戦したいと思っているのですが、パン、うどん、パスタ、クッキー、変わったところでは醤油まで、小麦はいろんなものに入っているのでなかなか実行できていません。14日間だけ、と思ってもそういうときに限って外食する機会があったりで…。ジョコビッチは、親がピザ屋の自分でさえもやめられたんだからと励ましてくれますが…。

 

ただ、たとえジョコビッチのようなトップアスリートでなくても、深刻なアレルギーがなくても、昔とは性質が変わってしまった現代の小麦、炎症の原因となる乳製品や砂糖を、積極的にとる理由はないな、と認識を新たにできたので読んで良かったです。

 

ジョコビッチの生まれ変わる食事

ジョコビッチの生まれ変わる食事